開催レポート

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2024年4月27日 松阪市五主海岸~津市香良洲海岸での「貝の不法採取防止パトロール」

2024年4月27日に松阪市五主海岸~津市香良洲海岸付近の河口において、松阪漁業協同組合様主催の「貝の不法採取防止パトロール」に参加・協力させていただきました。

取組概要

①漁業関係者の方へスピーカー付ドローンの機能紹介と飛行の実演

②貝の不法採取の疑いがある人の監視とスピーカーから警告メッセージを発信

実演飛行では、ドローンのカメラ映像を別のモニターに出力し、漁業関係者の方に確認いただきながらスピーカーの音声再生、リアルタイムでの警告メッセージの録音、自動飛行による巡回飛行を行いました。

DJI Mavic3 Thermal カメラ映像
DJI Mavic3 Thermal カメラ映像

巡回監視の中で、貝の不法採取を行っている疑いのある方を離れた距離からでも最大56倍のズームレンズで確認し、安全距離を保ってスピーカーから不法採取禁止の呼びかけを行いました。

カメラ映像(ワイド・等倍)
カメラ映像(ワイド・等倍)
カメラ映像(ズーム・56倍)
カメラ映像(ズーム・56倍)

取組の効果

今回の取り組みから、以下3点の効果が期待できることがわかりました。

1.貝の不法採取を行っている人へドローンのスピーカーからの呼びかけ・抑止効果

貝の不法採取を行っている疑いがある人から一定の安全距離(50m以上)をとってドローンのスピーカーから警告メッセージを再生し飛行させました。
相手に十分聞こえる音量でしたので、ドローンのカメラ映像でも警告メッセージが聞こえている様子が確認できました。
また、コントローラーの内蔵マイクで直接呼びかけることで、今監視されているという大きな心理的な影響があったことも合わせて確認でき、貝の不法採取に一定の抑止効果があると期待できます。

2.上空からの監視範囲の広さと監視人員の削減効果

漁業関係者の方から多く聞こえたご意見として、やはり上空からの監視範囲の広さが大きな効果があるとのことでした。地上監視では補足できなかった不法採取を行っている方を、漁業関係者の方が広域で配置・巡回することなく確認できたことが非常に有効でした。

3.取り組みの継続による抑止効果

漁業関係者の方と共同で、運用の目的を明確にし、具体的な運用体制を構築し飛行技術の習熟レベルなど目標を設定、一時の実施で終わらず取組みを継続していけば、時間はかかりますが先々の貝の不法採取の抑止につながるものと考えます。

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